原付の廃車手続きに必要なものと手続き方法
乗らなくなった原付バイクがあるのだけれど、忙しくて面倒だからとそのまま何年も放置していませんか?原付バイクは、法律で処分の仕方が決められています。
うっかり放置し続けていると余分な費用が発生する可能性があるので、もう乗らないのであれば原付バイク本体と併せて、ナンバープレートを返納する廃車手続きをしましょう。
原付バイクの廃車手続きに必要なものは、下記の5つです。
- ナンバープレート
- 印鑑
- 標識交付証明書
- 廃車申告書
- 車検証(軽自動車届出済証)
125㏄未満の原付バイクは、各自治体で廃車手続きを無料で行うことができます。
④の廃車申告書は、役所の窓口で申請して受け取る、または役所のホームページからダウンロードするかのいずれかで入手可能です。
抹消登録には2種類あります。
- 今後、永久的にバイクを使わない時は「永久抹消登録」
- 一時的にバイクの運転をしない時には「一時抹消登録」
一時抹消登録をした場合は、発行された廃車証明書を大切に保管しておきましょう。
再度、登録を行う際に必要となります。
必要なものが無い場合は?
手続きに必要な書類を紛失してしまった人は、再発行してもらいましょう。
以下の方法で再発行が可能です。
●標識交付証明書
・必要書類等:印鑑 / 本人確認書類(運転免許証など)
・再発行場所:市区町村の役所
・再発行費用:無料
●車検証(軽自動車届出済証)
・必要書類等:自賠責保険証 / 印鑑 / 本人確認書類(運転免許証など)
・再発行場所:運輸支局 または 自動車検査登録事務所
・再発行費用:100円程度(書類代)
運輸支局内で「軽自動車届出済証交付申請書」と「軽自動車届出済証紛失届」を記載して提出。
原付の廃車手続きが終わったら各種保険の解約をしよう
原付バイクの廃車手続きが終わったら、次は自賠責保険など各種保険の解約手続きです。
契約している保険の未経過期間が残っている場合は、手続きすることで確実に戻ってくる保険料「解約返戻金」があるので、忘れずに申請しておきましょう。
ここでは、自賠責保険の解約方法について解説します。
他に任意保険に加入している場合は、ご自身で保険会社に問い合わせて確認してください。
自賠責保険の解約方法
原付バイクの自賠責保険は、解約手続きを行うことで未経過期間分の保険料である「解約返戻金」が戻ってきます。
解約返戻金は、解約書面が受理された日~契約満期までの期間分の保険料です。
自賠責保険の解約返戻金を受け取るためには、契約している保険会社の窓口で解約手続きを行う必要があります。
解約手続きに必要な物は下記の通りです。
- 自賠責保険承認請求書(保険会社から受取り可能)
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
- 銀行通帳(解約返戻金の振込み先として希望する口座)
- 保険標章となるステッカー(250cc以下のバイクで必要)
- 廃車や譲渡を証明する書類
以上のものを揃えたら、保険会社へ直接持参または郵送で提出しましょう。
乗らない原付の処分方法は何がある?
ここまで、乗らなくなった原付バイクの廃車手続きの方法について解説してきました。
では、廃車する原付バイク本体はどのような方法で処分できるのでしょうか?
主な2つの処分方法をご紹介します。
バイクショップに引き取ってもらう
乗らなくなった原付バイクは、バイクショップに引き取ってもらう方法が一般的です。
バイクショップの中でも、環境大臣の指定を受けて、廃棄バイクを収集・運搬する許可を得ているお店は、廃棄二輪車取扱店と呼ばれています。
引き取り自体は、基本的に無料。
ただし、指定引取場所への運搬にかかる費用は有料で、数千円~10,000円程度必要です。
「原付バイクの処分は無料でできると思っていたのに、意外と費用がかかると知って焦った」という人の話もよく聞きます。取扱店に持ち込む前に原付バイクの処分方法を慎重に検討しましょう。
不用品回収業者に依頼する
バイクショップまで持ち込むのが面倒、忙しくて時間が取れないという人は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめ。
不用品回収業者なら、こちらの都合に合わせて引き取りに来てくれるので、忙しい人でも電話一本で手軽に依頼できます。
原付バイク本体以外の周辺アイテムも一緒に回収してもらえるので、見積もりを依頼してみましょう。
思いがけない高値がつくかもしれませんよ。
まとめ
原付バイクの廃車手続きは、必要な書類さえ揃えれば難しいことではありません。
長期間放置していると、自賠責保険の解約返戻金が受け取れなかったり、早く手放せば高く買い取ってもらえたかもしれない原付バイクの価値が下がることもあり得ます。
この記事を参考に、乗らなくなった原付バイクは早めに廃車手続きをして、適切な処分方法で処分してくださいね。